郵便屋の渡し跡
枚方と高槻を結ぶ「枚方街道」の起点は、京街道の三矢が起点になります。
本街道は北河内郡枚方町三ツ矢に於ける國道第貮號路線に起り、淀川渡船によりて三島郡に入り、大冠村大字大塚にて茨木街道に接続し、淀川右岸堤塘によりて同村大字中小路に下り、高槻村を経て同郡芥川村大字芥川に至り是に國道第三號路線に聯絡す。延長壹里貮拾町五拾九間、地勢は略前島街道に等しく、幅員約貮間を保てり。」(大阪府誌から)
枚方街道の起点を示す道標。
「すぐ國道第二號路線 左枚方街道」
昭和5年10月に枚方大橋が開通するまでは、対岸の摂津の国に行く唯一の交通機関は渡し舟でした。
(写真の船は渡し舟とは関係ありません)
三矢には、枚方地方で最も利用が多く親しまれた枚方の渡し(大塚の渡し)がありました。明治10年、対岸に鉄道が開通したことにより淀川左岸一帯の郵便物は、逓送夫さんがこの渡しで淀川を渡り、国鉄高槻駅まで運んでいたので、「郵便屋の渡し」とも呼ばれていました。
現在の枚方大橋は2代目で、旧橋の老朽化による代替と交通容量拡大のため「都市計画道路枚方高槻線」の一部として計画され、1967年にまず上流側の2車線分が竣工したのち旧橋を撤去し、1971年に下流側へ拡張され両側4車線となりました。
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