京都大学大学院農学研究科附属農場(京大農場)
京都大学大学院農学研究科附属農場(京大農場)は、大正13年農学部の創設にともなって北部キャンパスの農学部構内に開設され、その後変遷を重ねて現在は高槻市八丁畷町の本場、古曽部町の古曽部温室および農学部構内の京都農場から構成されています。
昭和3年(1928)に開設された農場は本館、別館(技官室)、実験棟から構成され、本館は1929年頃に建築された木造の建物で西欧的な景観を生み出しています。
開設した当時はこの地を大阪府三島郡磐手村大字安満といい、純然たる農村地帯で周辺には、紀元後3世紀頃に築造されたと思われる安満宮山古墳があり、その南側には当時の村落の跡が広がっていました。
村落の跡は農場の敷地のかなりの部分を占めていて、農場開設当時に遺跡の調査が行われ、安満遺跡での村人の生活の様子や当時からすでに稲作が行われていたこと等も判明しました
平成24年7月30日、高槻市と京都大学、独立行政法人都市再生機構の3者により、同農場の移転並びに農場の跡地における事業に関する基本事項を定めた「京都大学大学院農学研究科附属農場の移転等に係る基本協定書」が締結されました。(2016年春に京都府木津川市へ移転するそうです)
その跡地は「(仮称)安満遺跡芝生公園」として、弥生時代の安満遺跡を保存・継承し、防災機能を備えた、緑豊かな公園に整備されるそうです。
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