鶴林山 霊山寺(りょうぜんじ)
霊山寺は鶴林山と号し、高野山真言宗の寺院でご本尊は不動明王です。
寺伝によれば宝亀9年(778)桓武天皇が箕面に行幸した際、箕面の美しい景観を光仁天皇の子開成皇子に伝え、それを耳にした開成皇子が山に入ると、箕面大滝の近くの所で、自然石が不動明王になり、この地に寺を開創するように告げられ、開創したと伝えられています。
永禄12年(1569)に作られた『室町幕府奉行人連署寺領安堵状』には、安土桃山時代から江戸時代にかけて寺領24町を有したと記されており、勝尾寺や神峯山寺などと並び山岳修行の聖地として広く庶民に知られるようになりました。
しかし、天正年間(1573-1592)、高山右近による戦火にあい、本堂などが全焼し、壊滅的な被害を負いましたが当時の住職達が不動明王などの仏像を守り、その後、慶長年間(1596-1615)に見事復興を成し遂げました。
鐘楼には梵鐘ではなく時計が吊るされ時を告げています。
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