史跡 阿武山古墳(あぶやまこふん)
阿武山古墳は、大阪府茨木市と高槻市の境にある阿武山(標高281.1m)の山腹にあり、盛土をもたず、尾根の先端部に溝をめぐらせて径約82mの範囲を墓域として区切られています。
古墳へは京都大学防災研究所 阿武山地震観測所の正門が入口になるのですが、門は終日閉められており脇の隙間から入る事になります。
ここから約900m、山道を登って行きます。
約15分ほどで京都大学防災研究所 阿武山地震観測所に到着です。この敷地内は関係者以外立入禁止なのでご注意を。
阿武山地震観測所の脇を抜けると、あと約150mで到着です。
墓室は花崗岩の切石とレンガで作られており、墓域の中央、地下約3mのところにあります。床の中央には棺台がしつらえられ、墓室の内側には漆喰が厚く塗られていました。昭和9年4月、阿武山地震観測所の拡充工事の際に偶然発見されました。
被葬者については藤原鎌足という説がありますが、遺骨のエックス線写真を分析した結果、被葬者は腰椎などを骨折する大けがをし、治療されてしばらくは生きていたものの、寝たきり状態のまま二次的な合併症で死亡したこと、金の糸の分布状態からこれが冠の刺繍糸だったことが判明、しかも漆の棺に葬られていたことや玉枕を敷いていたことなども考えると被葬者は最上位クラスの人物であったことは間違いありません。
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