道鵜町 鵜殿のヨシ原焼き
鵜殿のヨシ原(うどののよしはら)とは、高槻市の淀川右岸の上牧から前島にかけて葦が群生している地域のことをいい、大阪みどりの百選にも選定されています。
この鵜殿に生えるヨシは、高さが3mほどの大形のヨシで太く弾力性があり、古来より雅楽の篳篥の蘆舌として使用されており、昭和20年ごろまでは、毎年100本ずつ宮内庁に献上されていました。今でも宮内庁楽部で使われている蘆舌は、すべて鵜殿産のヨシで作られています。
鵜殿では毎年2月頃に、ヨシ原の保全と害草・害虫の駆除、不慮の火災防止等を目的に野焼きが行なわれています。これは昭和20年代より続けられていますが、1970年(昭和45年)から5年間中断した結果、ヨシ原は雑草などに占拠され、ヨシの品質が低下し、絶滅の危機に陥りました。このことから1975年(昭和50年)に「鵜殿のヨシ原焼き」が復活しました。
J:COMの取材も来ていました。(って言ってもカメラマンだけでしたが^^;)
灰は空高く舞い、対岸の枚方市にも降り住民からの降灰に関する苦情により中止された年もありました。以後、野焼き面積を減らしたり、ヨシを刈り倒した後に点火するなど、火力を弱めるなど工夫されています。
| 固定リンク
コメント