金剛山 伊勢寺 (いせじ)
伊勢寺は、金剛山象王窟と号し、曹洞宗でご本尊は聖観音菩薩です。
平安時代の女流歌人、伊勢の晩年の旧居が当寺の前身であるとも、天正年間に高山右近に焼き払われたともいわれます。
現在みられる堂宇は、元和から寛永(1615-1643)の頃、僧宗永によりj建立され、このとき天台宗から曹洞宗に転じました。
また、伊勢廟堂を修築した際に地中から出土した銅鏡や古硯が、寺の寺宝として伝えられています。
境内には戦国時代の武将、和田惟政の墓地があり、惟政は、高槻藩主であった元亀2(1571)年、白井河原(現茨木市)の合戦で池田勝正に討たれました。
後の享保年中に高槻城を改修した際に墓石が発見され、当寺に移したものといわれています。
伊勢
平安時代中期の女流歌人で、三十六歌仙の一人。宇多・醍醐・朱雀の三代にわたって活躍。
難波潟
みじかき葦の
ふしの間も
逢はで此の世を
過ぐしてよとや
(小倉百人一首 19番)
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