南山 般若院 安岡寺（あんこうじ）

　
安岡寺は南山と号する天台宗系の単位寺院で、如意輪観音を本尊とします。
　

　
宝亀6年(775年)に光仁天皇の子、開成皇子が創建したと伝えられ、本堂の背後の岡に大般若経600巻を一石に一字書写して安置したことから、安岡寺般若院と称するようになったといわれます。
　

　
戦国時代には、三好氏や高山氏の兵火にあい荒廃しましたが、江戸時代の寛文年間に良盛が再建、大日坊など4塔頭をかぞえ大いに栄えました。
　

　
しかし明治時代の廃仏毀釈により、現在は本堂や鐘楼堂、院号の由来となった般若塚、青梅観音堂などとなっています。
　

　
観音御霊水

この霊水は桓武天皇の御兄君開成皇子がこの地に安岡寺を建立された折この地の神福大竜王の口より湧き出た霊水でありあります。以来この霊水は清浄にて如何なる水飢饉の時でも枯れることなく湧出しております。古来僧及び修行者たちがこの水を飲料として口をすすぎ身を清めて国家安泰五穀豊穣を祈りました。